「シールド圧力低下」
「太陽風の磁場の影響で、シールドが不安定になっています」
緊急事態発生の警報が鳴り、管制室に乗務員達が集まった。
「ノエルがポットで作業に出てる」
「ヤバイな、隕石が直撃したら吹っ飛ぶぞ」ギーガードは、急いで連絡した。
「ノエル、緊急事態が発生した。太陽風の影響でシールド圧力が低下して、岩石が直撃している。至急帰還しろ」
「了解」ノエルは事態を飲み込めなかったが、アスリはすぐにロッカーから宇宙服を取り出した。
ノエル達が乗ったポットは、巨大な船体の中程まで来ていた。宇宙空間には、無数の岩石が浮遊している、シールドが弱った瞬間にそれらが、船体にぶつかってきた。
ノエルとアスリは急いで宇宙服を着て、イスに座ろうとした瞬間、ポットが大きく揺れた。
ノエルの身体は、浮き上がり、弾け飛んだ天井の穴に猛スピードで向かった、ノエルは、宇宙に放り出て死ぬんだと思った。その時、右手が引きちぎれるほどの衝撃が走った、アスリの手がノエルの腕を掴んでいた。左腕は、船内の一部を掴んでいた。
空気が抜けて、真空状態になったポットは格納され、ノエルとアスリは、床に転がり落ちた。アスリの左腕は伸びて壊れ、握られた手は動かなかった。白く濁ったオイルと血のような赤い液体が噴出した。
ギーガードは、ノエルの腕を握っているアスリの指をやっと広げて離した。骨は砕けているかもしれなかったが、今頃ノエルは宇宙を漂っていた事だろう。
「アスリすまない、ありがとう」
ノエルは、担架に乗せられアスリを見ようとしたが、身体に力が入らなかった。全身打撲のような状態になった身体は、麻痺していた。
ギーガードは、アスリの身体を起こしてヘルメットを外した。
「アスリよくやった、ノエルは無事だぞ」
アスリは、力を出し切って動けなかった、内部充電の為に人間のように眠るアスリは、気を失った。
| 固定リンク
|


コメント
大丈夫です。
投稿: ムラムtラ | 2009年2月18日 (水) 00:44
小説だとわかっているんですが、アスリに目覚めて欲しいです。
投稿: 永田電磁郎 | 2009年2月17日 (火) 14:24